国立国会図書館のデジタルアーカイブ


情報工学の長尾真氏が京都大学教授時代に電子図書館構想を発表。
2007年に国立国会図書館長に就任して、2009年度予算127億円でデジタルアーカイブ事業「大規模デジタル化事業」を実施しました。
約210万冊の資料をデジタル化し、インターネットでは、著作権切れや、著作権処理を終えたもので、
それ以外は国立国会図書館内でしか見ることができない。
国立国会図書館デジタルアーカイブポータブル

このデジタル化の為に、まさか貴重書を裁断してスキャンするとは思えず、どのような方法でしたのでしょうか?
この疑問にアサヒカメラ10月号が答えていました。
Atizイノベーション社のBookDrive Nというシステムで、昨年9月から今年の3月まで24時間昼夜3交代で約1400万コマ100台のデジタルカメラで撮影されたとあります。

原理は簡単。V字形の台に本を載せ、透明パネルで上から押さえてデジカメで撮影。
1時間最高1800ページ処理できるという。
通常はCanonの35mmデジ一眼ですが、今回、A4サイズ原版を400dpiでとの注文。

PENTAX 645Dに55mmF2.8のレンズを装着して使用。
他に毎時1000~3000ページを処理する自動ブックスキャナーもありますが、高価な上、
万一、トラブルが発生した場合、人力でページをめくる方が安心感がありますね。
ちなみにBookDriveは$3499(28万)~とお手軽で、自炊派にもお勧めです。

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