EOS 5DMarkⅢ 体験会


発売前のCANON EOS 5D Mark Ⅲを手にとって体感できるイベント「EOS 5D Mark III SPECIAL EXPERIENCE」があるというので行ってきました。
会場は大阪梅田の梅田スカイビル・ステラホール。
前回のEOS 5D MarkⅡの時と同様、シンプルに「5Ⅲ」の文字だけがライトアップされてお出迎えです。

ビデオによるプレゼンの前には熱心な高齢者が詰めていました。リッチなご老人御用達カメラなのでしょうか?

女子の方も結構いらっしゃいました。踊り子をモデルに撮影会。残念ながら撮影したデータは持ち帰りができません。

プラスティック・ボディですが、ずっしりと重い。本体のみで約860gと、今使っているEOS kissの倍近い。
有効画素約2230万画素、フォーカルプレーンシャッターで、最高6コマ/秒を実現。
ISO感度が常用100~25600(拡張102400)に61点もの高密度レティクルAF(61のセンサーでピントを合わせてくれる)。
Canonに限らず、一眼レフカメラはフイルムや受光素子の前にミラーがあって、ペンタプリズムでファインダーにレンズを通した画像を映し出す。
シャッターを切ると、ミラーがアップして一瞬ファインダーが真っ暗になり、光がフイルムや受光素子に届いて記録される仕組みです。
つまり、厳密に言うとシャッターを切った瞬間は見ることができません。
そして、ミラーがアップした振動がカメラブレの大きな要素となり、特にマクロ撮影ではそのブレが画像に顕著に現れますから、ピントを合わせてミラーアップして撮影するのが常でした。
それが秒6コマもシャッターとミラーがガチャガチャと動くのですから、その振動をどう抑えるかが大きな問題となり、その解決策の1つが重量を重くすることでした。
ですから、このクラスのカメラは重くて当たり前で、スポーツカメラマン御用達のEOS-1Dでは1キロを越えます。
標準ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」をセットにした総重量は1530g。
こいつを首にぶら下げて散歩するのは、相当な労力が必要です。
  
フォーカルプレーンシャッター   ミラー構造         

機械式カメラを作ってきた伝統から、どうしてもメカニカルなシャッターやミラー構造にこだわりを持つのは理解しますが、その為、高級機械式時計のような職人技が必要となり、価格も30万を超えてしまいます。
たしかに、EOS 5D Mark Ⅲは素敵なカメラです。
特にMarkⅡで実現した動画の素晴らしさは魅力です。
そして今回、やっと多重露出撮影HDRモードが搭載され、一段と魅力を増しました。

勿論、動画撮影の際にはファインダーではなく外部モニターを使いますから、ミラーもアップしたままの電子シャッターを使います。
また、結婚式やパーティでバシャバシャ音を立てるのはあまり美しい光景には思えないということで、ミラーの作動をゆっくりさせた静音撮影モードも用意されていますが、その場合は連続撮影も秒3コマに制限されてしまいます。
そこまでして、静音に気をつけるくらいなら、いっそ機械式ミラーやシャッターを省いた方が利点が多いように思います。

では、5Dからミラーとメカニカルシャッターを省いたら、どのようなモノになるのでしょうか?
その場合、参考となるのがAPS-Cサイズですが約2430万画素のSONY NEX-7 あたりでしょうか。
重量わずか約291gで、秒10コマの連写が可能です。
但し、ミノルタの伝統のためか、デザインがダサい!!

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