SONYの本気コンデジ RX100



ソニーストア大阪に行って来ました。

お目当ては9日(土)・10日(日)の両日に行われる”「RX100」特別体験会”。

開発に携わったソニー社員の皆見さんと試写したフォトグラファーの桃井 一至氏によるプレゼンとトークショーです。

謳い文句が「1.0型の高画質が、ついに、手のひらに。」

“サイバーショット”最上位機種として、またデジタル一眼カメラ“α”をお持ちの方は、画質にこだわりぬいたサブカメラとして、ぜひ一度見ていただきたい・・・。

このフレーズでまず思ったのが、MINOLTA TC-1。



35ミリコンパクトカメラ「MINOLTA TC-1」は1996年3月に148,000円で発売されました。

ミノルタGロッコールレンズ 28mm F3.5に、サイズは99(W) x 59(H) x 29.5(D) mm、重さ 185gと、非常にコンパクトに収めた高級スチールカメラ。

MINOLTAの開発チームが上司を説得して作り上げた自信作で、このことを熱っぽく語ってくれたチームの一員は、もうそろそろ定年の年頃でしょうか?

残念ながら、この力作はよりコンパクトなAPSフィルムを使うCanon IXYの登場で影が薄くなってしまい、もう少し早く登場していたならと惜しまれます。

家電屋さんのカメラとは思えないこの本格的なカメラ作りに、旧MINOLTA社員がまたぞろ動いたのではと思った次第。



ところが、トークショー終了後に商品設計を担当した皆見利行さんにこのことを伺うと、むしろSONYの社員が家電屋のカメラと云われ続けてきた反発から、ここまでのカメラが造れるのだという思いを込めたモノだという。

モックアップからサイズは変えず、そこから最高の画質をと、通常のコンデジの4倍もの大きな1.0型CMOSセンサーを採用したといいます。

それにカールツァイス バリオ・ゾナーTレンズ F1.8 光学3.6倍ズームですから、コンパクト・デジタルカメラでは現状最高のモノと云えましょう。

価格も69,980円(税込)と、結構な値段となりましたが。



SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100

実際に手に取ると、101.6 x 58.1 x 35.9mm 約240gとアルミボディの重量感があり、今使っているPanasonic LUMIX LX3よりコンパクトで少し重い。

LX3が 1010 万画素で1/1.63型(7.7×5.8mm)CCDセンサーですが、RX100は2020万画素1.0型(13.2×8.8mm)CMOSセンサーと、画素数で2倍、センサーサイズで2.6倍と、1画素当たりのセンサー表面積はLX3より大きく、画素数を上げたために画質を犠牲にしている訳ではありません。

心動きますね!

レンジファインダーが無いので、モニターの炎天下での照り返し防止に工夫を凝らしているそうですが、どの程度かは不明です。



NEXはデザインが気に入らず手にする気になれません。
願わくば、LEITZ minolta CLのようなMマウントの(ライカのクラシックレンズが常用できる)レンジファインダーデジタルカメラをSONYから出して欲しいものです。

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